認知症の中核症状、周辺症状、BPSDについて

認知症の理解

こんにちは。介護福祉士のケイです。

今日は認知症のことについて記事にしようと思います。
介護サービスを利用されている方は、認知症を患わられている方が多いと思います。
認知症にはいくつもの症状があります。
今日は認知症の中でも、中核症状、周辺症状、BPSD、記憶障害について、詳しくみていきたいとおもいます。

介護士にとって、これらの疾患や症状は必ず理解しておく必要があります。
そうでないと利用者さんとの関わりや、利用者さんがなぜ不穏になるのか、どうすれば落ち着いてもらえるのか、わかりませんよね。

利用者さんがどういう気持ちから不穏になるのか、訴えをおこすのか考えていきましょう。

中核症状とは?

中核症状とは、多くの認知症の方に現れる、認知機能の障害によって起こる症状のことを指します。脳の神経細胞の損傷によって記憶力、判断力、理解力などの機能が低下することで、日常生活に支障をきたします。

中核症状の主な種類は以下の5つです。

記憶障害: 最近の出来事を忘れる、約束や予定を覚えていられない、同じことを何度も聞くなど
見当識障害: 自分が今どこにいるのか、今日が何曜日なのか、誰と会っているのかなどが分からなくなる
理解・判断力の低下: 簡単な計算や指示が理解できない、適切な判断ができない
実行機能障害: 計画を立てたり、段取りを踏んで物事を進めることが困難
言語障害: 言葉の意味が分からなくなる、言葉が出なくなる
これらの症状は、認知症の進行とともに徐々に悪化していきます。

中核症状は、認知症の診断や進行度を判断する重要な指標となります。また、中核症状に合わせた治療や介護を行うことで、症状の改善や進行の遅延が期待できます。

中核症状による周辺症状について

周辺症状 とは、認知症の中核症状によって引き起こされたり、性格や環境などの影響を受けたりして出現する、行動や心理面に関わる症状のことを指します。中核症状と比べると、必ずしも全ての患者さんに現れるわけではありません。

周辺症状の主な種類は以下の通りです。

行動障害: 徘徊、暴言、暴力、介護拒否、不眠、過食など
心理症状: 幻覚、妄想、不安、抑うつ、無気力など
これらの症状は、患者さんや周囲の人にとって大きな負担となることがあります。

周辺症状の原因は複雑で、中核症状だけでなく、性格、環境、身体的要因、心理的要因などが影響していると考えられています。

周辺症状の治療は、症状の原因となる中核症状の治療に加えて、環境調整や心理療法、薬物療法などを行います。

周辺症状の「BPSD」について

BPSD は、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia の略称で、日本語では 認知症の行動・心理症状 と呼ばれます。認知症の中核症状によって引き起こされたり、性格や環境などの影響を受けたりして出現する、行動や心理面に関わる症状のことを指します。

BPSDの種類
BPSDは多様な症状が含まれますが、代表的なものを以下に示します。

行動症状
徘徊
暴言
暴力
介護拒否
不眠
過食
不潔行為
性的な逸脱行為

心理症状
幻覚
妄想
不安
抑うつ
無気力
興奮
焦燥
攻撃性

BPSDの原因
BPSDの原因は複雑で、中核症状だけでなく、性格、環境、身体的要因、心理的要因などが影響していると考えられています。

BPSDの治療
BPSDの治療は、症状の原因となる中核症状の治療に加えて、環境調整や心理療法、薬物療法などを行います。

代表的な症状の記憶障害について

認知症になると、日常生活に支障をきたすさまざまな症状が現れます。その中でも特に重要なのが「中核症状」です。中核症状とは、脳の神経細胞の損傷によって起こる認知機能の障害であり、記憶障害はその代表的な症状の一つです。

記憶障害は、日常生活の様々な場面で問題を引き起こします。例えば、

買い物に出かけたのに、何を買いに行ったのか忘れてしまう
昨日食べた夕食の内容を思い出せない
友人や家族の名前が思い出せない
約束や予定を忘れる
同じ質問を何度も繰り返す
などです。

記憶障害は、脳のどの部位が損傷したかによって症状が異なります。

海馬:短期記憶や新しい情報の記憶
側頭葉:長期記憶や意味記憶
前頭葉:記憶の整理や検索
これらの部位が損傷されると、それぞれの記憶に関わる機能が低下します。

記憶障害は、認知症の進行とともに徐々に悪化していきます。
軽度認知障害では、日常生活に支障はないものの、記憶力の低下を感じるようになります。
軽度認知症になると、日常生活に支障が出始め、中等度認知症になると、日常生活に大きな支障が出てきます。重度認知症になると、ほとんどの日常生活動作に介助が必要になります。

記憶障害への対応としては、、、
・メモやカレンダーなどのツールを活用する
・繰り返し声をかける
・わかりやすい言葉で説明する
・昔の思い出話を聞く
・認知症カフェやデイサービスを利用する
などが有効です。

引用、参考ホームページ:厚生労働省 認知症を理解する
https://www.mhlw.go.jp/seisaku/19.html

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