たまにニュースで聞く、介護報酬って何?詳しく解説します。

介護業界ニュース

こんにちは。
介護福祉士のケイです。

たまにニュースなどで介護報酬改定について取り上げられているのを目にする機会があると思います。
でも、正直なところ介護報酬って何??っていう方もいると思います。

私も最初はこの介護報酬について全然知りませんでしたし、職場の後輩からもたまに聞かれます。でも、介護士として働ている以上、この介護報酬については知っておいた方が良いのではないかと思います。

そこで今日はこの介護報酬について、記事にしようと思います。

介護報酬とは?

介護報酬とは、介護保険が適用される介護サービスにおいて、そのサービスを提供した事業所・施設に対価として支払われる報酬です。

介護保険は、高齢者や障害者等の介護を必要とする人が、必要な介護サービスを適切かつ公平に受けられるように、国が運営する社会保険制度です。

介護報酬は、介護サービスの種類ごとに、サービス内容又は要介護度、事業所・施設の所在地等に応じた平均的な費用を勘案して決定されます。

介護サービスは大きくわけて3つある

介護サービスの種類は、大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分類されます。

居宅サービスは、利用者の自宅で受けられるサービスです。主なサービスとしては、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション、小規模多機能型居宅介護などがあります。

施設サービスは、利用者が施設に入所して受けられるサービスです。主なサービスとしては、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設、有料老人ホームなどがあります。

地域密着型サービスは、居宅サービスと施設サービスの中間的な位置づけのサービスです。主なサービスとしては、小規模多機能型居宅介護、サービス付き高齢者向け住宅、地域密着型通所介護、地域密着型通所リハビリテーションなどがあります。

介護報酬はいつ決められるの?

介護報酬は、毎年度、厚生労働省の審議会で改定が行われます。改定の際には、以下の点が考慮されます。

社会経済情勢の変化
介護サービスの質の向上
介護サービスの効率化
介護職員の処遇改善

令和4年度の介護報酬改定では、以下の点が改定されました。

介護職員の処遇改善を目的とした、介護報酬の加算制度の拡充
訪問介護の基本単位の報酬の引き上げ
小規模多機能型居宅介護の基本単位の報酬の引き上げ
介護報酬の算定方法

介護報酬の算定方法は?

介護報酬の算定方法は、大きく分けて「単位数×単価」と「定額」の2つに分けられます。

単位数×単価とは、サービスごとに定められた単位数に、その単位数ごとの単価を乗じて算定する方法です。例えば、訪問介護の基本単位は20単位であり、その単価は1単位あたり1,500円であるため、訪問介護の基本報酬は20単位×1,500円=30,000円となります。

定額とは、サービスごとに定められた定額を支払う方法です。例えば、介護老人保健施設の入所基本料は、要介護度1の利用者で1日あたり10,000円、要介護度5の利用者で1日あたり40,000円となっています。

介護報酬と利用者の負担について

介護報酬は、基本的には利用者から徴収される利用料から賄われます。利用料は、介護保険の対象となる介護サービスの費用から、介護保険の給付額を差し引いて算出されます。

介護保険の給付額は、利用者の所得や年齢等に応じて決定されます。所得が高いほど、利用料の自己負担額が高くなります。

また、介護報酬は、毎年度の改定により、その額が変動します。そのため、介護サービスを利用する際には、利用料の自己負担額がどの程度になるのかを確認しておくことが大切です。

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