脱臼や骨折リスクがある立位保持ができない人を、トイレ介助する意義は?

介護現場のおはなし

こんにちは。
介護福祉士のケイです。

ネットでとある方が『まともに立位が取れないのにトイレ誘導する意義とは??』とツイートしたところ、多くの反響がありました。
本日は、寄せられた意見の紹介と、私の考察を記事にしていこうと思います。


以下、ネットの反響の大きかった意見です。

『同じ状況で「そうしないとこの人立てなくなるよ!」と言う管理者
「職員が体を壊すし本人も辛そうです」と言う私。結果「出来る人はして下さい!」となった。
両足拘縮、手にも力が入らない、泣きそうな顔で引きずられ歩かされ腹圧かけられて排尿する利用者。
過剰介護だと私は思ってます。』

『座位がとれるんであればトイレ誘導はいけるかなと思います。 その人の状態やトイレの環境はわかりませんが、移乗方法を検討して可能性アリなら継続でいいかなと。 移乗や拘縮の本片手にあれこれ試し、オムツの人をトイレ誘導までつなげたことがありました』

『立位はとれなくてもトイレで排泄をするものという感覚があれば失禁してしまった羞恥心があるかもしれないし。オムツないってしていいと分かってても出来ないですよね。介護側は身体の大きさとか二人介助とかで手をとられたり辛かったりありますけどねー…』

『おむつ外しの特養と 普通の特養 両方経験しましたが、 二人介助でもトイレに座らせるおむつ外しのほうが、 断然!!! 寝たきりは少なかったです!! 半信半疑でしたが、 腹圧かけてトイレに座る、って、意味があると思います!!』

『おむつで排泄したことありますが、出そうと思っても出ません
恥ずかしいとか、おむつから漏れないか不安とか、切ないとか、色んな気持ち含めて、可能ならトイレに座っていただきたいですね
腹圧もかかるし、可能な限り排泄は気持ち良くできる環境は整えたいです』

さまざまな意見が出されていました。

多かったのは、ADLが落ちてきたからといって、有無を言わさずにオムツ排泄は良くない!!という意見でした。

本人も好きで立てないわけではないですからね。

でも、介助する職員のことを考えるとなかなか難しいと思います。一人の利用者のトイレ介助にどれだけ時間をさけるのか?もちろんこれは施設で話し合って解決しないといけない問題ではあると思います。

私が一番気になるのは、一人で車いすから便座へ移乗をした際に、肩や腕を脱臼や骨折してしまうのでは??と考えた場合です。

立位が取れないということは、肩や腕に自身の全体重がかかってしまうわけですからね。

高齢者はただでさえ骨が弱くなっていますので、脱臼や骨折のリスクは充分にあります。また、無理に脇に手を差し込もうとしてしまい、内出血や皮膚めくれを起こしてしまうということも充分に考えられます。

トイレでの排泄を支援したい!!という気持ちはとても大事だと思いますが、本人のADLの状況を考えてトイレでの排泄を考えていくことが大切ではないかと思います。

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