オムツ内の排尿パットの、蛇腹おり(波おり)は是か非か!?

介護現場のおはなし

介護福祉士のケイです。

オムツ交換時のパットの当て方について、職場で話しあう機会がありました。改善すべきではないのかと。

議論の内容は、オムツのパットの『蛇腹おり(波おり)』についてでした。

蛇腹おりについて、以前tweetをしたところ、コメントを多くいただきました。

こちらです。

この、オムツのパットを波波にして入れる、蛇腹おりがけっこう大きな議論をおこしました。

頂いたご意見をご紹介していきます。

肯定派の意見

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はじめに、肯定派の方々からお寄せいただいたご意見のご紹介です。

・うちは利用者によって変えてるみたいで、起こして欲しくないって言ってる人には1800とかつけて朝方まで起こさない方もいるらしいです。

・ダメではないと思います。 私もかつて夜勤時に尿量が多い入居者さんに対して蛇腹折りで対応しました。 特に尿漏れ等はなかったな。

・うちのユニットは4時のみ。尿量多くて、肌が弱い方のみ0時も。 コメント欄見てびびってます。今のパッドは物もいいし、寝て頂いた方が派です。

・良いと思います。利用者さんも眠れなくなっちゃう(パット交換で起こされて)かもしれないし、最初大パット中パットジャバラして0時にジャバラ抜くだけなら身体を傾けてなくても良いから眠ったままできると思うし、、眠りを妨げるより良いかと、、、

・致し方ないのでは?うちの施設は、夜勤では20時と4時です。夜勤は排泄介助は一人でやるから私も裏技使いますよ。そうでもしないと尿失禁の人増えるから利用者さんも職員も大変ですよ~。夜勤始めた時先輩から夜勤は要領よくだよ教えてもらったこと思い出ました。
 

パットの蛇腹おり、反対派の意見

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続いて、反対派の方々のご意見をご紹介します。

どれもちゃんと理由がありますし、参考になるものばかりです。

・パットの2重は装着してみるとわかりますが相当不快です。 2枚使いたいなら、2倍の容量のパットを上手いこと当てるのがオススメです。

・オムツ業者の研修で実際検証しました。蛇腹は尿が蛇腹のパッド内に収まり、臀部の方に尿が流れないので、創部の清潔が保ちやすいかと。なので、仙骨や、臀部に褥瘡のある方などには、活用しています。ただ、職員の手抜きの為の活用なら、NGだと思います。

・吸収体を重ねても潰れて漏れるのでダメ。 アウターの中にリフレのハイパー2000+両面吸収を何枚か入れて、一晩安眠してもらいましょう。 2500ccの排尿があっても大丈夫。 動かれたり触られたりすると別ですが。

・不経済。あと、便の時は意味がない。

・蛇腹折は吸収量逆に 悪くなるらしいですよ 漏れやすくなって意味無いらしいです。 オムツの会社の人が 言ってましたw

・正解がないのでなんともいえないけど、 尿量の多い方、少ない方に合わせたパット使用をしてはどうでしょうか? じゃばら折りは陰部のただれ、尿路感染症のリスクもあるので私個人的にはおすすめできないです。

どちらとも言えない。状況による。

結構多く頂いたのが、『状況によって』というご意見でした。

ちなみに私もどちらかというと、『蛇腹をするのは、状況によって。』という派です。

ご意見をご紹介します。

・自分は夜中に起こされたくない人とかは良いと思いますよ お互いに少ない負担と刺激で交換できますから ジャバラに入れないと褥瘡悪化する人も居ましたし人それぞれですよ

・正解がないのでなんともいえないけど、 尿量の多い方、少ない方に合わせたパット使用をしてはどうでしょうか? じゃばら折りは陰部のただれ、尿路感染症のリスクもあるので私個人的にはおすすめできないです。 利用者の睡眠時間短いのが気になります

・利用者さんによっては尿量違うし、途中で起こすと機嫌悪くなって寝なくなるから、わたし的には良いと思う!! 利用者さんの負担もだけど、私たちのリスクも減らしたいから!!

・その人の尿量によって、また夜間眠りに入れる、難しい人等によって、使い分けも良いと思います!!

・うちは利用者によってバラバラ 介護拒否、暴力行為のある人はパット1枚引いて蛇腹もいれて夜中に蛇腹抜いてる

・ケースバイケースかなぁ。 夜間のパット交換によって入居者の睡眠を妨げ、不眠を進めてしまうようであればそれは効果的だと思います。パット交換ってされる側も負担ありますしね。

・蛇腹折は陰部がかぶれやすかったり、剥離しやすかったりする方にほどこす当て方ですね。ダメではないけど夜間だけにした方がパットのボリュームで、歩行時などに逆に傷ができやすくなる可能性があります。パットの削減にはならないし、施設の方針ならそれでもいいかもしれません。

・もし、自分だったら寝てから3回も起こされたくない口を開けて冷や汗をかいた笑顔 ただ、漏れてるのも嫌だ、、、  答えは出ないですね。
その人の状態やこうしゅくなどで変わりますよね。 公式では重ねて使わないとか、夜間は睡眠のために交換しない方がよいって書いてありますが難しいですよね。 しせつでもじゃばらや三角おりなど工夫したり漏れないように試行錯誤してますよー
 

まとめると・・・

この問いに関しては、簡単には答えがでないと思います。

もちろん、パットの蛇腹おりは、陰部、鼠径部に異物を差し込まれている感じがして、不快感があると思います。

しかし、、、
・夜勤者の人員配置上パット交換に充分にまわれない。
・仙骨部に褥瘡や発赤があり衛生状態を保ちたい。
・夜間帯のパット交換は最小限にして安眠を妨げられたくない。

といった、利用者さんの状況や、施設の運営状況も関係してくると思います。

一概に、「パットの蛇腹折りはダメだ!!」とは、簡単には言い切れないのではないかなと思います。

それに、ご意見を拝見していると、施設ごとによって使用している排尿パットの種類(尿吸収量)にもけっこう差があると感じました。

大きなパットは尿吸収量が多い分高価ですよね。

逆に小さなパットは低コストではありますが、尿吸収量が小さく、すぐにいっぱいになってしまいます。

各施設によって方針が違いますので、使用するパットに違いがあるのは、当たり前かなと思いました。

うーん・・・、簡単には答えが出ないと、改めて感じました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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