こんにちは。
介護福祉士のケイです。
1月末に介護福祉士国家試験がありました。
介護福祉士といえば、介護福祉の仕事の資格として、自身のキャリアを証明する資格として最も重要な資格といっても過言ではない資格です。
介護福祉士を取得しているだけで、手当として月に数万円の資格手当を支給してくれる事業所も少なくないですからね。
そんな介護福祉士ですが、残念なことに以前と比較すると受験者数が減少しています。
こちらは受験者数、合格者数の公表データをもとにしたグラフです。
2013年の受験者数と比較すると、2022年度の受験者数は約半減です。
とても大きな減少幅ですよね。
ネットの意見をみてみると、この受験者数の減少の背景には、実務者研修の参加が負担となっているということが原因として考えられるようです。
2015年から2016年にかけては落ち込みの幅がとても大きくなっています。実務者研修の導入が始まった時期と重なります。
介護福祉の専門学校で修学される場合は実務者研修を受講する必要はありませんが、現場での経験を積んで介護福祉士国家試験を受験する場合は、実務者研修を受講しないといけません。
この実務者研修というものがなかなか厄介で、受講費用が10万円超えだったり、受講のために10日間研修を受講しないといけなかったりと、なかなか大変なんです。
そのため、実務者研修を受講するのが困難であるため、介護福祉士国家試験の受験をあきらめる、見送るという方がいるのも珍しくないのが現状です。
そのため、介護福祉士国家試験の受験者数が減少しているというわけです。受験者数が減少しはじめたのも、ちょうど実務者研修の受講が必須となったあたりですからね。
たしかに、実務者研修を受講し、介護福祉士を取得する人の質を高めるというコンセプトも大事だとは思いますが、そのためにはハードルが高すぎます。
介護現場はただでさえ、人手不足です。
介護福祉士を受験するハードルを高くすることによって、ますます介護福祉士の資格保有者が減少してしまいます。
質の担保ももちろん大事ですが、まずは介護職員数を確保するのが先ではないかなと思います。
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