こんにちは。介護福祉士のケイです。
世の中には多くの介護福祉の資格、研修があります。
たくさんありすぎて、どれを取得すればいいのかわからないですよね。
本日は、数ある資格、研修の中から福祉住環境コーディネーターという資格についてご紹介します。
どういう資格?
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者にとって住みやすい住環境(家)について説明、提案するアドバイザーのことをいいます。
福祉面・建築面あわせもった知識からお客様にとって最適な住宅の改修や修繕、工事のプランを提案します。住環境だけでなく、福祉用具やほかの施策などについてもアドバイスを行います。
高齢者や障碍者が住みやすい環境ということでバリアフリーという言葉があります。バリアフリーとは、単に段差をなくしてスロープをつけるということだけではありません。
身体の機能の状態は人によって全然異なります。その人の特性にあわせた住宅の修繕や工事を提案するのが福祉住環境コーディネーターの役割です。
どういう人にオススメの資格なの?
福祉住環境コーディネーターの受験者には、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員が増えています。
介護サービスを利用する高齢者とその家族の潜在的なニーズをくみ取るために、必要な知識を学ぶことができる検定試験です。
訪問介護(訪問ヘルパー)の現場では、自宅という環境のなかで限られたものを組み合わせて、生活している人を支えていかないといけません。福祉住環境コーディネーター試験の中で身につけた知識が必ず活きてきます。
また、建築業界の人の受験も増えています。お客様が住宅の新築やリフォームをする際に、介護が必要な人のための住環境を整えるために、介護用具を取り付けたり、住みやすい住環境を作ることができるよう提案を行います。
試験の内容はどうなっているの?
福祉住環境コーディネーターは、3級、2級、1級にわかれています。
3級は、選択式の問題で、試験時間は90分です。受験費用は5500円です。受験資格は特にありません。
出題内容は、福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識についての理解度が試される内容となります。
2級は、選択式の問題で、試験時間は90分です。受験費用は7700円です。受験資格は特にありません。
出題内容は、3級レベルの知識に加えて、福祉と住環境の知識を実務に活かすための幅広く実践的な知識が試されます。
1級は、選択式の問題と、記述式の問題がそれぞれ90分かけて行われます。受験費用は9900円、CBT利用料が2200円です。受験資格は特にありません。
出題内容は、2級レベルの内容に加えて、新築や住宅改修の具体的なプランニングや、安全で快適なまちづくりへの参画など幅広い活動ができる能力が求められます。
【ここ重要】資格取得すべきなの?【読んでほしい】
ここからは完全に私の個人的見解です。
福祉住環境コーディネーターを資格取得すべきかどうか?それは、人によると思います。
その理由について説明します。
そもそもなぜ、資格の勉強、取得をするのでしょうか?
目的は人それぞれであると思います。
介護福祉の資格として有名なものは介護福祉士があります。介護福祉士を取得することによって、自身の介護の知識、経験を証明することになります。
また、介護福祉士を取得していると資格手当として毎月の給料にプラスされる職場が多いです。
職場によっては、介護福祉士を取得している人でないと、介護職員として採用しないという職場もあります。
私もこれまで多くの介護の求人情報を見てきましたが、給料が良い職場の多くは介護福祉士を優遇して採用する傾向にあります。
また、介護福祉士だけでなく、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修という研修を受講することが採用の条件としている職場も多いです。介護福祉士は専門学校を卒業していないと取得できなかったり、実務経験が3年必要であったりと、取得にあたっては、少しハードルがありますからね。
その点、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は、それほどハードルが高いというわけではありません。
介護福祉士、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修を勉強、取得するという目的は、介護の知識を身につけるためという目的ももちろんあります。
しかし私が個人的に思うのは、より良い待遇の職場に就職・転職するのが、勉強、取得する目的であると考えます。
介護の仕事は残念ながら給料が低い職場があるのが現実です。給料が低くても仕事内容は大変です。
同じ仕事で仕事が大変だったら、給料が良い方が良くないですか?少なくとも私はそう思います。そのための資格です。もちろん、知識を身につけるためもありますが。
福祉住環境コーディネーターから話がそれましたが、では、福祉住環境コーディネーターについて見てみましょう。
実のところ、介護士が福祉住環境コーディネーターを取得して給料が上がったり、より良い待遇の職場に就職・転職できるかというと、そうではありません。
介護の求人広告を見ていても、介護福祉士取得者は手当として反映されていたり、介護職員初任者研修受講が採用の条件であるということはあります。
しかし、福祉住環境コーディネーターを取得しているからといって、介護士の給料が上がるということはほとんどないです。少なくとも私は見たことがありません。
給料を上げたい!もっと良い待遇の職場に就職・転職したい!という介護士が福祉住環境コーディネーターを勉強、取得しても効果がないかなと思います。
もちろん、自宅で高齢者が生活する際にどういった点について気をつけないといけないかという知識を身につけるために勉強するというのはとても良いことだと思います。しかし、給料には反映されないのが現実です。
福祉住環境コーディネーターは、建築業界の人がお客様に住みやすい住環境を説明、提案するためだったり、ケアマネージャーが自宅で暮らしている高齢者や家族にむけて説明するための知識を身につけるためのものかなと思います。
また、医療・福祉の学生が勉強のひとつとして受験をするということもあります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
引用、参考ホームページはこちら
福祉住環境コーディネーター公式ホームページ
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