4割の介護士が、人手不足で夜勤中に休憩がとれない?

介護業界ニュース

こんにちは。介護福祉士のケイです。

わたしのブログをご覧頂いている方は介護士の方が多いと思います。

正社員の介護士であれば、夜勤を行われている方も少なくないと思います。

夜勤中は充分に休憩時間を確保できていますか?

労働組合の「日本介護クラフトユニオン」が調査した、夜勤の休憩時間の実態について記事にしていこうと思います。

介護職員の4割が休憩をとれていない

介護職員の約4割が、夜勤中に休憩を取得できていないことが、労働組合「日本介護クラフトユニオン」による調査で明らかになりました。

主な原因は人手不足で、約2割が年次有給休暇(有休)を取得できていないことも判明しました。賃金が低いことに将来的な不安を覚え、より良い条件を求めて業界内を転職する職員も相次いでいます。

同ユニオンは、2023年3月から4月にかけて、加盟する介護事業所で月給制で働く職員4,881人にアンケート調査を実施し、87%にあたる4,232人から回答を得ました。

夜勤の状況について尋ねたところ、「休憩を取得できていない」は43%でした。その理由(複数回答)で最も多かったのは、「一人夜勤のため」で、人員が十分ではない職場環境が浮き彫りになりました。

夜勤での心身の負担状況や有給休暇の取得についても

介護職員の方々から寄せられた夜勤による心身状態や生活への影響に関するアンケート調査の結果、夜勤に伴う心身状態への影響について「ある」と回答した方は52%となり、具体的には「疲れが取れない」「眠りが浅い」「集中力の低下」といった声が目立ちました。

また、生活への影響についても「ある」と回答した方は44%で、「家事を行うのが大変になった」「家族とのコミュニケーションが減った」といった声が上がった。

有休取得に関する設問では、「いつでも」「ある程度」などを合わせた79%が取得できている一方で、「全く」「なかなか」を合わせ、17%が取得できていませんでした。

取得できない理由(二つまで)としては、「人手不足」が64%と最も多く、次いで「仕事量が多い」(45%)、「周囲に迷惑をかける」(22%)となりました。

転職を考えてる声、処遇改善を求める声も

介護職員の方々から寄せられたアンケート調査の結果、過酷な労働にさらされる中、処遇の改善を求める声が相次いでいることが明らかになりました。

働く上で不安を感じることが「ある」と回答した方は75%で、その理由として「賃金や貯蓄などの経済的な問題」(29%)が最も多く挙げられました。こうした不安から、離職を考えたことがある方が62%に上りました。

また、介護事業所を渡り歩く職員も多いことがわかりました。転職経験がある方は77%で、そのうち前職も介護業界だった方は50%でした。労働条件が上がる場合、業界内で転職する意思があるかどうかを尋ねた設問には、過半数の52%が「考えている」と回答しました。

介護業界で20年以上働いている職員は17%で、同じ会社での勤続年数が「10年以上15年未満」なのは20%でした。「7年以上10年未満」が14%で、「20年以上」は4%にとどまりました。

日本介護クラフトユニオンの染川朗会長は「賃金や勤務環境など、より条件の良い同業他社へ移ろうという傾向が強い。人手不足が続く中、職員から選ばれない事業所の存続が危ぶまれる状況になっている」と述べています。

引用、参考:日本介護クラフトユニオン ホームページ

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